- 答えは、葉を傷つけたり、土を通じて根にダメージを与えるから。
- 液体の性質を表す指標に「pH」というものがある。
- これは「酸性とアルカリ性の程度」を示すもの。
- pH=7が中性。
- pH=7よりも数値が低いと酸性。
- 数値が大きいとアルカリ性。
- 地上に降る雨と雪のpHは、常に酸性側(pH=5.6)
- さらには人間の活動で排出される硫黄酸化物や窒素酸化物。
- これらが雨に溶け込むことで、pHはもっと低下する。
- こうしたpHの低い雨や雪を「酸性雨(酸性雪)」と呼ぶんだね。
- 雨のpHが極端に低くなると、葉の細胞を痛めつける。
- だけど地上では、土の急激なpH低下は起こりにくい。
- 土の中に存在する有機物や粘土鉱物などが酸性物質を吸着するからね。
- でも限度を超えると土のpHも低下する。そして、
- 粘土鉱物が壊れて中からアルミニウムが溶け出すと、根にダメージを与える。
- あと、木の幹を流れる雨は、葉や幹についた酸性物質とともに土へ流れ込む。
- と、根本周辺の土は酸性化する。
- 土の酸性化の影響で根がさらに弱った状態で、夏に気温が上がる。
- と、根から葉への吸水に支障が生じて、枝葉の先が枯れてしまう。
- つまり、
- 酸性雨が直接、植物組織を痛めつける場合。
- 土を通じて植物を枯れさせる場合。
- 酸性雨によって木が枯れる主な要因はこの2つがあるってわけね。
コメントしてね!