- 答えは、北極点から見てシベリアから日本の方向を指す不思議が見られるよ。
Nかな? それともSかな?
- 方位磁石は、地球の磁場の方向に向くよね。
- 地球の磁場は、地球内部でつくられている。
- それはちょうど、N極が南極側、S極が北極側となる大きな棒磁石――
- これを地球の中に置いたのと同様に考えることができるんだ。
- 磁石にはN極とS極が引き合う性質があるね。
- なら、地球棒磁石の磁場の中に方位磁石を置くと……、どうなる?
- そう、方位磁石のN極が地球棒磁石のS極方向(北極方向)に向くことになる。
(方位磁石のN極は「針の赤い部分」ね) - では、北極点に方位磁石を置くと、どちらが北極方向ともいえなくなるよね。
- 磁石の針はいったいどっちの方向を向くんだろうね?(いい疑問だよね!)
- 北極点とは、北緯90°の場所のこと。
- 地球が1日に1回自転している、その回転の中心点(自転軸の位置)となる。
- じつは地球棒磁石の軸は、この自転軸とは少しずれている。
- 地球棒磁石のS極の位置(磁北極)は、北緯86°、東経148°付近にある。
(2022年7月1日時点) - つまり今、北極点に方位磁石を置くと――
- 北極点から見て北緯86°、東経148°の方向を赤い針が指すことになる。
- これはだいたいシベリアから日本の方向を指すことになるわけね。
- ただし、地球の磁場は北極点では約88°、磁北極では90°――
- 水平から下向きに傾いている。
- なので、そうした場所でも使える特別な方位磁石が必要になる。
- この磁北極の位置は年々変動している。
- 2010年から2020年の10年間だけでも――
- 東経は227°から162°へ、経度にして65°。距離にして約530km西向きに移動。
- これは地球内部の状態が年々変動していることを表している。
- 地球の歴史を調べると「地磁気逆転」が何回も起こっていることがわかる。
- つまり、地球棒磁石のN極とS極は何回も反対になっているってわけね。
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