- 答えは、脳は顔の特徴を持つパターンに対して感度が高いから。
- 実際には意味を持たない模様や形。
- その中に、何らかの別の物やパターンが見えることがあるよね。
- 例えば、雲や山、木といった自然物あるいは人工物の表面に顔が見えたり。
- 月や火星の表面にも顔が発見されたり。
- 円で囲まれた3点の単純な図形からも顔が感じられるね。
- この現象は「パレイドリア」と呼ばれているよ。
- パレイドリアは見る場合だけに限らない。
- 空耳とか、歌の歌詞の中に別の語句が聞こえれば、それもパレイドリア。
- だから顔ではないパターンの中に顔が感じられるのは「顔パレイドリア」
- 3点の図形が顔に見えることを「シミュラクラ現象」って呼ぶこともある。
- けどパレイドリアにおいては、3点の図形だけが特別なわけじゃない。
- だから視覚の研究者はあまりシミュラクラ現象って用語を使わないんだって。
- 実際の顔を見たときに活性化する脳の領域は「側頭にある紡錘上回顔領域」
- この神経細胞群は、顔パレイドリアが起きているときにも活性化してる。
- つまりは、無意味なパターンの中に存在する顔らしい特徴――
- これに対して、脳領域の神経細胞群が敏感に反応。
- 結果、顔パレイドリアが生じてるといえるね。
- 社会生活を営む中で、相手の顔や表情を素早く正しく認識するのはだいじ。
- 進化の過程で他者の顔への感度が高まり、その結果パレイドリアが現れる。
- じつは顔パレイドリアが起こってるのは人間だけじゃない。
- 群れをつくって生活するアカゲザルにも顔パレイドリアは起こってるんだ。
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