ボリソフ彗星はとても寒い場所でできたってなんで?

天文
  • 答えは、ボリソフ彗星の核には昇華温度が低い一酸化炭素(CO)が多いから。

  • 2019年8月に発見されたボリソフ彗星!
  • 観測史上で初めて「太陽系の外から飛来してきた彗星」
  • この彗星を形づくる物質の組成が、アルマ望遠鏡を使った観測で明らかに。
  • 彗星に含まれる物質は「彗星が生まれた場所の当時の環境を保存してる
  • つまり、その組成がわかれば、惑星系が誕生した当時を知ることができる!
  • ボリソフ彗星の組成の観測が行われたのは2019年12月。
  • 彗星は恒星への接近によって温められ、核にある氷が昇華してガスを放出。
  • (ボリソフ彗星の核は氷とちりが緩やかに固まった状態で、大きさは1km程度)
  • ボリソフ彗星が放出したガスのシアン化水素(HCN)と一酸化炭素(CO)
  • その量を調べたところ、HCNは太陽系の一般的な彗星と近い量だった。
  • 対して、COの量は9~26倍と多かった!
  • また、ハッブル宇宙望遠鏡でも核周囲のガスに含まれるCOの量を観測――
  • すると、過去に観測された太陽系の彗星の3倍以上だった!
  • COの氷は低い温度で昇華する――つまり、
「ボリソフ彗星は惑星系外縁部の、非常に低温な環境で形成された!」
  • ――って、考えられるわけね。
  • また、これまでの観測結果と照らし合わせると――
  • 「大量のガスとちりを含む巨大な原始惑星系円盤で形成された」
  • ――とも推測できるんだって!

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