テレビ撮影のガンマイクに毛が生えてるのなんで?

科学
  • 答えは、雑音になる風を防ぐため。
今必殺の! ウインドジャマ―!!!

  • テレビ撮影のガンマイクの毛は「ウインドスクリーン」「ウインドジャマ―」
  • 簡単にいうと「風防」のこと。
  • マイクは音波の力で振動板を揺らして、その揺れを電気信号に変えている。
  • 音波の力はとても微弱なため、振動板は「とても薄く、軽く」できている。
  • 一番薄いもので約0.002mm(台所で使うラップの約1/5の厚さ)
  • 一番軽いもので約0.02mg(塩一粒の約1/5の重さ)
  • これだけ薄くて軽いと、音波以外の振動や風などの雑音にも敏感に反応する。
  • とくに風は、音波と違って空気の流れが振動板に当たる――
  • と、軽い振動板は激しく揺れてしまう。
  • 風や人の息が強くかかる場面で、雑音を拾わないように風防をつけるんだね。
  • 風防の役目は「風をしっかりと防ぎながらも音波はしっかりと通す」こと。
  • そこで風防の材料は、弱い風のときはスポンジ。
  • 強い風のときは、動物の毛皮を模した人工の毛皮を多く使っているよ。
  • スポンジは強い風に当たるとスポンジ自体が揺れてしまい雑音が出てしまう。
  • 毛皮は一本一本の毛がとても細くしなやかで強い風でも雑音が出ない。
  • こうした生物の優れた機能を真似した技術を「バイオミメティクス」という。
  • 例えば、風防の毛に似たバイオミメティクスに「フクロウの羽」がある。
  • フクロウの羽は特別な形をしていて、静かに飛んで獲物に近づける。
  • これを真似して、新幹線の風切り音を少なくする技術も生まれているね。
  • ガンマイクの風防の毛は動物の毛をそのまま真似している。
  • 今後はもっとシンプルな形で同じ機能を持つ技術が生まれてくるかもね。

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