- 答えは、葉の中の色素の量が変化しているよ。
秋になると葉っぱが赤くなるの。不思議だニャ~。
- 葉が緑に見えるのは色素「クロロフィル(葉緑素)」が葉の中にあるためね。
- クロロフィルは青と赤の光を吸収して、緑色成分をたくさん反射する。
- だから私たちの目にはその緑色が見えている。
- またクロロフィルは光合成をする際の主役でもある。
- 光合成とは「植物が太陽の光を使って栄養を作り出す働き」のこと。
- 水と二酸化炭素をもとに、栄養である糖と酸素を作っているよ。
- 秋になると太陽の光が弱く、日照時間が短く、気温が低くなったりする。
- と、葉で光合成をして栄養を作る効率が悪くなる。
- すると、植物は栄養をあまりとらなくても生きていける状態になる。
- つまり、働きの悪くなった葉を落として冬支度を始める。
- その準備として、葉の根元に「離層」と呼ばれる壁を作る。
- そうして枝と葉の間の水や栄養のやりとりを徐々に遮断していくわけね。
- 離層が始まると、葉のクロロフィルを分解して栄養に変え、幹に送るよ。
- こうしてクロロフィルが減って、緑色が次第に弱くなっていく。
- と、それまで隠れていた黄色の色素「カロテノイド」が目立つように。
- これがイチョウなどが黄葉するしくみ。
- そして、ついに離層ができて枝と葉の栄養のやりとりがストップする。
- と、昼間に光合成で作った栄養(糖)が葉に残ったままになる。
- この糖を使って葉は「アントシアニン」という赤い色素を作る。
- アントシアニンが多くなると葉は赤く色づいて見えるってわけ。
- 美しく色づくには、昼と夜の温度差が大きく、多くの日光を浴びるのが大事。
- 昼に活発に光合成をして糖を貯め込み、夜の寒さで糖の消費が抑えられる。
- と、アントシアニンが大量に合成されることになる。
- 条件さえ合えば、一晩で真っ赤になることもあるんだって。
- ちなみに木々だけじゃなくて、草花にも美しい色の変化をするものがあるよ。
- 近年、人気を集めているのは、こんもりとした丸い形が特徴的なコキア。
- 紅葉は10月から11月。初夏から冬にかけて長期間草姿を鑑賞できる。
- 春から秋までソバの花に似たピンクの小花を球状に咲かせるヒメツルソバ。
(真夏を除いて)
- 葉は模様が入った緑色で、秋になると紅葉するよ。
コメントしてね!