クマが冬眠するのはなんで?

生物
  • 答えは、生きるために必要なエネルギーを節約するため。
ただ眠っているわけじゃないんだ……むにゃむにゃ……

  • 北海道にいるヒグマは12月頃から春までの寒い季節に冬眠するよ。
  • 巣穴にこもって、眠ったようにじっとしてる。
  • 秋にドングリなどをたくさん食べて、体に脂肪を蓄える。
  • 冬眠中にエサは食べない。
  • 体温は、通常の37度前後から5度くらい下がってる。
  • リスやコウモリにも冬眠する種類がいる。
  • 冬眠中のリスはときどき起きて、ためておいたエサを食べる。
  • こうした動物たちは動き回るのに食べ物からエネルギーを得る必要がある。
  • けれども、冬はエサが少ない……。
  • そこで、冬は体温を下げて「体が必要なエネルギーを減らす」わけ。
  • 少ない食べ物、あるいは食べなくても生きていけるようにしているんだね。
  • それが冬眠。ただ眠っているわけじゃないんだ。
  • ヒグマやリスは外の気温が下がっても体温を一定に保てる「恒常動物」
  • 冬眠中も、体温は低くなるけど、その低い体温を保つしくみが働いている。
  • つまり、自分からすすんで体温を下げている。
  • 一方で、トカゲやカメのような「変温動物」にはこのしくみがない。
  • だから、気温が下がればそれにつれて体温も下がってしまう。
  • 冬になって寒くなると体が冷え、動きにくくなってじっとしている。
  • 温度変化の影響を受けにくい土の中にもぐってる。
  • これが変温動物の冬眠。
  • ちなみに、ヒグマは冬眠中に赤ちゃんを産むんだって。
  • 生まれたばかりの赤ちゃんグマの体重は400gほどしかない。
  • お母さんのおっぱいだけで育つ。
  • 体が小さいので、お母さんが冬眠中でも少しのおっぱいですむんだね。
  • また巣穴にこもっているので、敵に襲われる心配もない。
  • 本州のツキノワグマも冬眠中に出産することが知られているよ。
  • さらにちなみに、人間も冬眠できる!?
  • 筑波大学などの研究で、マウスの脳の一部を刺激。
  • すると、体温が低い冬眠とよく似た状態にすることができたんだって。
  • もし人間を人工的に冬眠させて、安全に目覚めさせる技術ができたら……
  • 何百年もの眠りから覚めて未来の地球を見られるかも!?

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